応急処置

発熱って?

平熱よりも1 度以上高い場合を発熱と考えます。ただ、熱が高いほど、病気が重いというわけではありません。熱の高さよりも、機嫌や食欲、活気を見ましょう。

自宅でのケア

「熱が出たら熱冷まし!」と考える前に、子どもの様子を見て休ませましょう。
●手足が冷たいときは暖かく、熱が上がりきったら薄着で涼しくしましょう。
●体を冷やしましょう(ぬるま湯で拭く、シャワー、スポンジ浴)。
●冷却シートをおでこに貼るときは目を離さない(6 カ月未満で窒息の報告あり)。
●水分補給をしっかりとしましょう。
●好きなものを食べさせ、ゆっくり寝かせましょう。
●お風呂は熱いお風呂や長風呂を避ければ、入浴しても大丈夫です。

嘔吐・下痢って?

赤ちゃんは胃から食道へ逆流しやすく、吐きやすいのが特徴です。重症かどうかは、動作や行動を観察して判断します。好きな食べ物に手が伸びるなら大丈夫です。

自宅でのケア

●吐いたらすぐに水分を飲ませないようにしましょう(最低でも1時間)。
●吐き気が治まったら、少しずつ水分+塩分、糖分の補給をしましょう。
● 1回5ml~10mlから始め、5分~ 10分ごとに飲ませましょう。
●牛乳は飲ませないようにしましょう。

咳って?

咳は、気道の通りをよくしようとする反応です。咳がどこから起こっているか観察して判断します。
○鼻、副鼻腔…鼻水、鼻づまり(ゼロゼロ)
○のど(咽頭)…空咳、声がれ(ケンケン)
○気管支、肺…持続的な咳(ゴホンゴホン)、喘鳴(ゼーゼー)

鼻水・鼻づまり、鼻血って?

鼻の粘膜は敏感で、気温の変化やほこり、風邪などで異常を起こしやすいもの。とくに赤ちゃんは鼻呼吸なので、鼻づまりだけでも呼吸が苦しくなります。

自宅でのケア

●楽な姿勢(上体を起こす)で、落ち着かせましょう。
●安静に過ごすようにしましょう(運動を控え、ペースダウンさせる)。
●部屋の換気を行いましょう。
●加湿をしましょう(うがい、加湿器などで蒸気を吸わせる)。
●水分補給をしっかりとしましょう。





子どもが事故に遭いやすいのは、日々成長し、昨日できなかったことができるようになってくるからです。できることが増えてくると、好奇心旺盛な子どもは何にでも挑戦したくなるものですが、危険も増えてきます。大きなけがをしないよう、気を付けましょう。